歯の外傷(ケガ)の治療
ケガで歯を失わないために
お子様は、意外なところで意外な大怪我をしてしまうことが、よくあります。もし、転んでしまったり、ぶつかったりして歯に傷を受けた場合、すぐに治療をすることで、後に影響を残しにくくなります。
以下のような症状がある場合は、できるだけ早く来院していただくことをおすすめします。
- 歯が折れてしまった
- 折れた歯が神経まで到達している
- 歯がぐらぐらする
- 歯が曲がってしまった。傾いてしまった
- 強くぶつけたりして、歯が抜け落ちてしまった(完全脱臼)
- 歯の色が変わってしまった
抜けた歯・折れた歯の応急処置
乾燥させない!!
一番大切なのは、抜けてしまった歯や折れてしまった歯を乾燥させないことです。歯には歯根膜という、歯の根っこと骨をつなぐ組織があります。この歯根膜はとても乾燥に弱く、30分では半分以上、120分では大半が死滅してしまいます。
抜けた歯の保管場所として最適なのは、本人か親のほおと歯ぐきの間です。あれば、ぬれたガーゼやティッシュに歯を包んで、飲み込まないように保管してください。もし、それが難しい場合は、コップやタッパーに入れた牛乳の中に浸してください。
洗いすぎない!!
地面に落ちて汚れてしまった歯でも、ゴシゴシとこすって洗わないでください。
歯を傷つけたり、歯と骨をつなぐ歯根膜を取り除いたりしてしまいます。
石鹸や塩水などは使わず、流水で10秒から20秒すすぐだけで構いません。
また、歯を持つ時には、細菌感染をできるだけ防ぐために、歯の根っこを持たないように注意してください。
できるだけ早く歯科医院へ!!
歯が抜けてから時間が短ければ短い程、もう一度歯を戻して残せる可能性が高くなります。
できれば30分~1時間以内、それ以上になってしまっても、できる限りの治療を行いますので、早めにご来院ください。